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ECサイトにオウンドメディアを導入するメリットとは?データベース型のSEO対策も

2024.05.31
  • EC総合支援

近年、ECサイト内にオウンドメディアを運営する企業が増えてきました。オウンドメディアを導入するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、ECサイトにオウンドメディアを導入するメリットや作成方法、その手順について解説します。
オウンドメディアの導入事例もご紹介するため、導入を検討している企業担当者さまは、最後までご覧ください。


オウンドメディアとは

そもそもオウンドメディアとは、自社が所有・管理しているメディアを意味する言葉です。
公式Webサイトや、企業が運営するSNS、広義では自社が発行するパンフレットなども含まれます。

オウンドメディアでは、自社商品の紹介だけでなく、商品の活用事例やお役立ちコラム、トレンドの解説などを発信します。
オウンドメディアで情報を発信することで、多くの要所で自社製品をおすすめできるため、閲覧した顧客の購入意欲を刺激できるでしょう。

ECサイトにオウンドメディアを導入するメリット3選

ECサイトにオウンドメディアを導入すると、同業他社との差別化を図り、売上向上にもつながります。その他、導入することのメリットは主に3つあります。

訪問者数の増加につながる

オウンドメディアには、訪問者数の増加が期待できるというメリットがあります。
なぜなら、顧客にとって有益なコンテンツを配信することで、検索エンジン経由での訪問者数が増えやすくなるからです。

訪問者数を増加させるためには、世間や顧客のニーズに合った情報発信が求められます。
自社が得意としているジャンルや内容、商品の紹介を軸に、消費者が求めている情報を発信しましょう。

潜在顧客にアプローチしファンへと成長させられる

オウンドメディアを導入することで、潜在顧客へアプローチができます。
潜在顧客とは、悩みがあること自体に気がついていない顧客や、悩みはあったとしても解決方法が分からず、購入に至っていない顧客のことです。

顧客の悩みや問題に寄り添った情報を発信することで、潜在顧客の購入意欲を促進します。

また、そのような内容の発信を続けることで、潜在顧客が優良顧客になり、ロイヤリティも高まるでしょう。オウンドメディアでの発信は、ファンの育成にもつながります。

発信したコンテンツを資産化できる

オウンドメディアで発信した情報は、自社サイト内にそのまま蓄積されていきます。
長年オウンドメディアを運営しているサイトであれば、さまざまな情報が蓄積され、過去に作成したコンテンツがサイトの財産になります。

自社のSNSと並行して運用すれば、過去にヒットした記事を再度拡散することも可能です。
多くのコンテンツを発信し、積み重ねることでよりよいメディアとして確立されます。

オウンドメディアの作成方法

オウンドメディアの作成方法は、主に3つあります。
それぞれの立ち上げ方について、特徴をご紹介します。

自社ECサイトのブログ機能を活用する

もっとも費用がかからない方法は、自社ECのブログ機能を活用することです。
ECサイトには、ブログ機能が備わっているシステムがあります。
その機能を活用することで、手軽に始められるでしょう。

ただし、使用しているサイトのシステムによってはブログ機能が備わっていない場合があります。また、基本プランにはブログ機能が備わっておらず、追加料金を必要とする拡張機能でブログが使用できるようになる場合もあります。

自社ECサイトの機能を確認して、導入できるかどうかを判断しましょう。

外部のブログシステムを採用する

外部のブログシステムを採用して自社ECサイトと連携する方法もあります。

WordPressやAmebaブログなど、外部のブログ作成システムを利用し、ブログ機能をECサイトに付随させる方法です。

WordPressは、SEO対策・内部施策・デザインなどさまざまな面においてカスタマイズ性が高いことが特徴です。一方で、Amebaブログは、あらかじめデザインのテンプレートが用意されているため、比較的簡単にブログを開設できることがメリットです。

自社の要望に合ったブログシステムを選択しましょう。

業者に委託する

オウンドメディアに関する知識がなく、運営に不安を感じる場合は、外部業者に委託する方法をおすすめします。

オウンドメディアは、開設当初のサイト設定が非常に重要です。
知識がないまま開設してしまうと、セキュリティ対策ができていなかったり、デザイン性に欠けてしまったりする場合があります。

実績が豊富で、サポート体制が充実している外部業者を選択しましょう。

ECサイトにおけるオウンドメディアの作成手順

自社内でオウンドメディアを立ち上げる場合の作成手順について解説します。

①コンセプトの決定

はじめに、オウンドメディアのコンセプトを決めましょう。
顧客に届けたい情報は何か、ターゲットは誰か、最終的な着地点はどこかを明確にしましょう。

コンセプトを定めてからオウンドメディアを立ち上げることで、デザインや記事の内容に一貫性を持たせることができます。もし、曖昧なコンセプトで制作が進んでしまうと、統一感に欠けるメディアになるでしょう。

②ペルソナの設計

次に、ペルソナを設計します。
ペルソナとは、ターゲットとしている顧客層の人物像を、具体的に表したものです。

たとえば、ターゲットが「20代・アパレルが好きな女性」である場合のペルソナは、
「24歳・会社員・東京都在住・一人暮らし・休日はショッピングに行って洋服を購入・趣味はネイル」などのように具体的な人物像になります。

細かいペルソナを設計することで、ターゲットがどのような情報を求めているかが分析できるでしょう。

③キーワードの選定

ペルソナを設計したあとは、キーワードの選定を行います。
キーワードとは、「20代 春 トップス」などのように、検索エンジンで使用するワードの組み合わせです。

ターゲット層が抱える悩みや問題に関するキーワードを選定できれば、その内容が盛り込まれた記事を作成できます。
ターゲットがよく検索しているキーワードの調べ方は、外部ツールの活用がおすすめです。検索ボリュームや競合性を考慮してキーワードを選定しましょう。

④記事の執筆・公開

最後に、選定したキーワードをもとに記事を作成します。

キーワードの特徴に合わせて、悩みを解決する記事や商品の紹介記事など、適切な記事のタイプを選択するようにしましょう。

記事の内容が顧客の目的から逸脱してしまうと、最後まで読まれない可能性があるため、キーワードの特徴に沿った記事作成が大切です。

また、記事のボリューム感や体裁にも気をつけましょう。
文字数が多すぎる記事や、文字が詰まって見える体裁は顧客の目に留まりません。

読みやすさを重視して作成することをおすすめします。

ECサイトのオウンドメディアを成功させるポイント

ECサイトのオウンドメディアを成功させるためには、いくつかのポイントがあります。
ポイントを押さえて、ECサイトの魅力に引き込まれるようなサイト作りを意識しましょう。

コンセプトを明確にして専門性を高める

オウンドメディアのコンセプトを明確にして、専門性を高めましょう。
自社が持つ専門性の高い知識や情報を発信できると、「このサイトは他のサイトでは得られない情報を集められる。」「この使用方法は初めて知った。」などの付加価値が生まれます。
自社のオウンドメディアで情報を得ることにメリットがある、と感じてもらえるように工夫しましょう。

継続的な更新を心がける

オウンドメディアの更新は定期的に行いましょう。
更新頻度が少ないオウンドメディアは、存在感が薄くなるため、ユーザーの目にも留まりにくくなってしまいます。更新頻度を一定にし、内容の充実した記事を発信することで、顧客はメディアを見ることが習慣化していくでしょう。
コンテンツが重複しないように、視点や方向性を変えて定期的に発信しましょう。

ECサイトへの誘導は自然に、かつ分かりやすくする

ECサイト内のオウンドメディアでは、ECサイトへの誘導URLがいたる所に貼ってあることがあります。

自社製品を紹介したい、購入意欲を刺激したい気持ちは理解できます。

しかし、その頻度が多すぎると、閲覧者は記事を読む気持ちを削がれてしまうため、訪問者数が減少することにつながりかねません。

サイト全体に目を通してもらうことを目的として、オウンドメディアの運営を意識しましょう。
さりげなくECサイトURLを設置することで、気になったユーザーはそこから自社サイトへ移動するでしょう。

ECサイトの構造改善も並行して対策する(DB型SEO)

オウンドメディアの制作だけでなく、ECサイトの構造改善も対策しましょう。

オウンドメディアでの発信とECサイトのアップデートを連動させることで、常に最新の情報や商品を顧客に届けられます。

特に、オウンドメディアだけでなく、ECサイトのSEO対策も重要です。
ECサイトやSNSといった大量のページを生成する「データベース型サイト」では、膨大なページの管理に、よりテクニカルな知見が求められます。

たとえば、Tシャツの商品ページを設定した場合、サイズや色ごとに同じ属性のページを切り替える必要があります。
その際、「ページ自体は残しつつ、Googleからの評価を1ページに集中させる」という目的でタグの設置対応が必要です。

オウンドメディアのコンテンツ事例

オウンドメディアのコンテンツ事例をご紹介します。
事例の活用方法を参考に、どのような内容のコンテンツを発信するか、考えましょう。

商品の特徴や選び方を解説するコンテンツ

自社で展開している商品の特徴や選び方のコツを解説することは、そのブランドにしかできない強みです。

たとえばアパレルブランドの場合であれば、顧客の体型や骨格、発信時の季節に合わせた商品の選び方を紹介しましょう。顧客はコンテンツを読んで、「自分には、このトップスやスカートが合っている。」と決心して購入につながります。

ユーザーが持つ悩みを解決するコンテンツ

ユーザーに人気があるのは、悩みを解決できるコンテンツです。

ユーザーが抱えている悩みに対して、解決する方法や解決のきっかけになる商品を掲載することで、商品の購入につながります。

たとえば、スキンケア製品のブランドでは、ユーザーが抱える肌トラブルに合わせた洗顔方法やスキンケアの手順を紹介します。
ユーザー目線のコンテンツを作成することで、検索されやすくなり、閲覧率が上がるでしょう。

商品の活用方法を紹介するコンテンツ

食品メーカーで人気のコンテンツは、商品の活用方法を紹介したものです。

食品メーカーでは、扱っている食材の活用方法やレシピの紹介などを行うことで、ユーザーが商品を使用する幅を広げられるような情報の発信がおすすめです。

健康食品のECサイト・コンテンツ事例

続いて、健康食品ブランドでのコンテンツ発信について、活用事例をご紹介します。

健康食品は、使用する年齢や入っている成分によって、その都度最適な商品が異なる場合が多くあります。
乳児用のベビーフードなどは、特に乳児の月齢に合わせた商品の摂取が大切です。
そういった場合には、以下を発信することで、顧客の満足度が上がります。

  • どの月齢に達すれば摂取してもよいか
  • 栄養バランスの詳細
  • 原材料の産地

ユーザーにとって有益な情報とともに商品の詳細を発信できれば、お子さんがいるご家庭の強い味方になるでしょう。

雑貨のECサイト・コンテンツ事例

雑貨を取り扱うブランドであれば、日常生活に寄り添ったコンテンツ発信がおすすめです。
以下のようなコンテンツを盛り込むと、読み進めるうちに興味を示し、商品の購入まで至るケースがあります。

  • 自社製品を活用した収納方法
  • 生活に関するお悩みの解決
  • インテリアの選び方

これらをブランド目線で発信することで、ユーザーが実際の生活に取り入れやすく、自分が欲しいものをそのままECサイトへ飛んで購入できるようになります。

化粧品のECサイト・コンテンツ事例

化粧品ブランドのコンテンツ発信についてご紹介します。
化粧品ブランドにとって、ユーザーからの口コミは非常に重要視されています。

化粧品は、人によって使用感が異なるため、商品に感じる感想はさまざまです。
自社商品を使用している人の口コミが収集できる仕組みを導入することで、ユーザーは商品のイメージをしやすくなるでしょう。
また、集められた口コミは、次の商品開発時にも役立ちます。
顧客からの口コミに対して真摯に向き合い、信頼を積み重ねることで、ブランドの価値が高まるでしょう。

ECサイトにオウンドメディアを導入して認知度を高めよう

ECサイトにオウンドメディアを取り入れるメリットや、オウンドメディアの作成方法について解説しました。
自社ブランドがさらに盛り上がるようなコンテンツをオウンドメディアで定期的に発信し、顧客の購入意欲を高めましょう。

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