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物流倉庫の利用にかかる費用の相場は?地域別相場や費用を抑えるポイントも併せて解説。

2024.01.24
  • フルフィルメント

ECサイトを運営するには、製品の在庫・発注を行う物流倉庫の確保が必要です。しかし、物流倉庫の利用にかかる経費や利用料金には、地域ごとの差や経費項目に違いがあります。この記事では、物流倉庫の料金相場や経費を抑えるコツやポイントについて解説します。


スゴロジLP_フルフィルメントサービス_日本トータルテレマーケティング

物流倉庫の料金システム

物流倉庫の料金は、大きく固定費と変動費に分かれます。それぞれ扱う物品の種類や量、さらに倉庫のロケーションによって経費に違いが出ます。
物流倉庫の料金システムを把握し、適正な費用を確認しましょう。

 

固定費の概要

物流倉庫の利用における固定費は、大きく3つにわかれます。倉庫保管料、システム手数料などの基本料金と、業務管理料です。
倉庫保管料は倉庫の場所、ロケーションによって料金が変動します。坪単価で指定されるのが一般的です。倉庫によってはパレットやラック単位を用いたり、立方メートルなどの容積単位で指定されるケースもあります。
基本料金は、倉庫の利用にあたって必要とされるシステムにかかる料金です。
業務管理料は、倉庫内の商材の管理にかかる手数料で、基本料金とは別途で請求されます。

変動費の概要

物流倉庫の利用における固定費は、大きく3つにわかれます。倉庫保管料、システム手数料などの基本料金と、業務管理料です。
倉庫保管料は倉庫の場所、ロケーションによって料金が変動します。坪単価で指定されるのが一般的です。倉庫によってはパレットやラック単位を用いたり、立方メートルなどの容積単位で指定されるケースもあります。
基本料金は、倉庫の利用にあたって必要とされるシステムにかかる料金です。
業務管理料は、倉庫内の商材の管理にかかる手数料で、基本料金とは別途で請求されます。

物流倉庫の料金形態

倉庫保管料は商品の個数・重さ・保管スペースに応じて料金が異なり、料金形態にも幾つかの種類があります。
坪建ては、レンタルする倉庫の坪数で倉庫保管料を計算する手法です。使用平均値を用いる使用坪契約と、スペースを固定する固定坪契約の2つがあります。
商品の大きさが決まっている場合は、入荷数に応じて設定する個建てでの算出が一般的です。パレット数で料金を算出するパレット建て、重量で計算する重量建てという算出方法もあります。
コンテナの容積によって利用料金を算出する容積建ては、国際的な取引で多用される形態です。

物流倉庫の費用相場

物流倉庫の費用相場について、数値を見てみましょう。実際の利用料金は委託する業者によっても異なりますが、おおまかな判断基準としてお考えください。
自社が必要とする物流倉庫に求める機能と経費のバランスを考え、適切な選択をする参考にしましょう。

固定費の費用相場

固定費のおおまかな費用相場を、以下に示します。

項目 費用相場
倉庫保管料 3,000円~10,000円/月(坪単価の場合)
基本料金 20,000円~50,000円/月
業務管理料 10,000円~50,000円/月

倉庫保管料は、坪建て以外にもパレット建てや容積建て、コンテナ建てなどの算出方法があります。また、地域やロケーションによる差も大きくなります。
基本料金や業務管理料も、扱う商材によって若干異なります。

変動費の費用相場

変動費の費用相場は以下の通りです。

項目 費用相場
入庫量 10~100円/個
デバンニング料 20,000円~35,000円
検品料 10~100円/個
ピッキング費用 10~50円/個
梱包料 150円~300円/個
配送料 400円~1,500円/個

変動費は、業務形態や扱う商材の種類や大きさによって変動する度合いが大きくなります。その分、自社のケースの適正料金の見極めのために委託前に充分に交渉の機会を持ち、納得できる数値を見極めるべきでしょう。

種類別の費用相場

倉庫保管料は固定費に該当しますが、実際の計算においては商品単価が設定されているケースもあります。在庫数+入荷数に対して単価を乗じて、月ごとの倉庫保管料が計算される場合です。
食品や飲料の中には、保管のための温度管理が必要になる場合があり、そうした商品では費用単価が高くなります。保存のための光熱費や電気料金が必要なためです。

種類 価格帯
健康食品や化粧品 200円~500円/個(配送料含む)
日用品、生活雑貨 300円~600円/個(配送料含む)
食品や飲料品 500円~800円/個(配送料含む)

固定費の費用相場(エリア別)

倉庫保管料は基本的に立地によっても料金の変動が見られます。流通量の多い大都市圏になるほど賃料の相場は高く、沿岸部は特に高い傾向です。

エリア 坪単価平均賃料
東京ベイエリア 6,840円/月
首都圏外環道 4,895円/月
首都圏 4,220円/月
首都圏央道 3,345円/月
首都圏外環道 4,895円/月
首都圏 4,220円/月

沿岸部が高額なのは船便の活用が容易だからと考えられます。首都圏でも高速道路が活用できる首都圏外環道は配送にも有利であり需要が多く、料金が高めです。

倉庫利用料金を抑えるポイント

倉庫利用料金を抑えるには、ポイントを押さえた対策が必要です。安価な倉庫を選ぶことも大事ですが、自社の扱う商材の流通上の特徴や必要な要件と不要な要件を考慮することで、利用料金を抑えられます。

適切な使用量に抑える

倉庫保管料を安く抑えるには、過剰なスペースを極力減らすことが重要です。もちろん、ギリギリの在庫量では不測の事態への対応力が損なわれるため、日常的な在庫量の増減を踏まえ、安定供給と経費の双方の妥協点を探りましょう。
事業規模や販売品目、業種によって流通量の幅を予測し、非常用の在庫も含めた最適値を判断しましょう。また、日常的な在庫管理を徹底し、余分な在庫を抑えることも重要です。在庫管理が不十分だと、帳簿上の在庫数と実際の保管在庫数が合わなくなり、結果的に保管料が増えるかもしれません。

倉庫の立地で比較する

倉庫の場所、立地選びもポイントです。配送料に関しては自社に近い、あるいは主要な販売エリアに近い方が有利でしょう。しかし、首都圏などの人口密集地では保管料が高くなる傾向もあります。
保管料の安い郊外の倉庫であっても、流通面で便のよい高速道路が利用しやすい土地の方が全体としての効率が良くなる可能性もあります。
思い込みで判断せず、人口密集地に倉庫拠点を置いた場合と郊外に置いた場合で、シミュレーションするなどして、総合的に功利的な選択を検証しましょう。

依頼内容を最適化する

変動費の項目には、梱包、流通加工料という項目があります。
梱包は商材を包むことですが、流通加工料には、梱包だけでなく、タグ付けやラベリング、透明フィルムをかけるシュリンクなども含まれます。
こうした加工を倉庫業者に行ってもらう場合と自社で行う場合のどちらが効率が良いかは、比較検討の余地があります。
加工することで預け入れた商品に付加価値が加わり、消費者の顧客満足度が高まるケースもあるため、費用的な部分だけでなく顧客への影響も考慮して判断するとよいです。

倉庫保管料の計算例

倉庫保管料の計算方法には、3期制や日割り計算など幾つかの方法があります。
3期制は1か月を1日〜10日、11日〜20日、21日〜31日という3つの期間に区切って各期ごとに在庫量を計上します。
どの場合でも「保管数×保管単価」に日数を乗じて倉庫保管料を計算するため、例えば月初に入荷数が多くなり月末に出荷が集中する場合には、月初の保管数を多めに月末を控えめにするなどの調整が可能です。在庫数の変動が読みやすい商材ならば3期制の選択は保管料の軽減につながります。

物流倉庫を選ぶポイント

物流倉庫にも多くの業者があり、それぞれにサービスの内容が異なります。自社の流通にマッチした物流倉庫を選ぶことは効率化や経費の削減に直接関与するポイントです。
ここでは、物流倉庫の選択のポイントについて考えてみましょう。

自社にとってのメリットを把握する

物流倉庫を利用する際に期待するポイントは、人件費や保管料、配送料が最適化できることや、物流面を委託することでコア業務に重点を置けることです。逆にいえば、こうしたメリットが期待できない物流倉庫は選ぶべきではありません。
例えば、、大きな商材を扱う場合、手頃なデバンニング料で提供する倉庫業者を選ぶとメリットがありますが、アパレルなどの衣料系には不要です。
固定費などに目を向けるだけでなく、自社が期待する流通形態と勘案し、自社にどれだけのメリットがあるかという視点で選びましょう。

料金とサービス

料金とサービスのバランスがよい業者を選ぶことは、物流倉庫に限らずアウトソーシング先を選ぶ基本です。

単に高いか安いかで判断せず、自社が必要としているサービスが得られるか、そのサービスのレベルが適正かといった視点でも評価し、選択します。
選択時には見積もりが行われることが一般的ですが、以下のように、可能であればできるだけ細かい条件に対応できる業者かどうかも確認してください。

  • 画一的な見積もり
  • 時期に応じた在庫量の調整
  • 商材ごとに変動費の設定が可能かなど

なお、料金とサービス、トータルで費用対効果を考えましょう。

業務の迅速性と正確性

費用面だけではなく、業務内容の検討も必要です。入庫から発送までの間に、物流倉庫ではさまざまな作業が必要であり、人為的なミスが発生しやすい業務といえます。
対象業者の業務の正確性や迅速性について定評のある物流倉庫を選ぶと、こうした想定外のミスによる混乱や機会損失を避けることができます。

評価にあたっては、口コミや評判を表面的にチェックするだけでなく、担当者自身の目で業務の様子や取り組みの度合いを確認しておくと理想的です。

連絡のつけやすさ

ネットでのECサイトでは、24時間365日いつでも対応できる体制を整えておくことが理想です。ネットショップなどの顧客は、外で買い物をする時間がないなどの理由から「いつでも利用できる」という点に価値を見出しているケースが多くあるからです。

注文から発送までの流れをできるだけ自動化し停滞させない体制や、深夜のキャンセルや送付先の変更などに対応できるとユーザーの信頼も高まります。
また、納品の遅れなど不測の事態に対する連絡やサポートが受けられるかどうかも確認しましょう。

急な変更への対応力

季節商品やキャンペーン商品を販売する場合、特定の時期だけ需要量が急激に増加することが珍しくありません。通常の在庫量に加え、特定の期間だけ在庫量を増やしたい、といった要望にどれほど対応力があるか、という点も物流倉庫を選ぶ要素です。
逆に、物流制限によって急な需要に対応できない場合、それは自社にとっての機会損失です。

年末やクリスマスシーズン、GWなどいわゆる繁忙期における物流倉庫業者の対応力についても、事前に確認しておきましょう。

過去の実績

扱う商材によっては、物流倉庫業者が慣れている場合と経験がない場合があり得ます。自社の商品と同等品を扱った実績がどれほどあるか、実績から確認しておきましょう。

特に食品や飲料といった保管に配慮が必要な商品や、流通加工に細かい対応が必要な商品などでは、物流倉庫側の経験の有無は大きな影響があります。
また、在庫量に柔軟に対応し、急な需要増による在庫量の変動にも対応できているかどうか、過去の実績から判断して選ぶと、安心して業務を任せられます。

物流倉庫費用が抑えられた成功事例

物流倉庫の経費を抑えられた事例としては、以下のような成功事例があります。

1つ目は、物流倉庫の集約が経費削減につながった例です。各所に散らばっていた保管スペースを1箇所に集約し、保管料のムダを排除、トラックドライバーの数も軽減できました。
2つ目に、物流システムの導入でコスト削減が実現した例です。輸配送管理システムや在庫管理システム、ピッキングシステムなどの採用が総合的な経費の軽減につながりました。

その他にも、倉庫の保管料や作業量を見直す、余剰在庫を減らすなどの施策が費用軽減につながっています。

物流倉庫の費用削減は当社の代行サービスにご相談を

物流倉庫の費用削減は、自社のサービスと物流倉庫側のサービスとを比較検証することが重要です。場合によっては、配送業務そのものを外部委託するフルフィルメントサービスを活用する選択肢もあります。
当社でもフルフィルメントサービスを提供しています。物流倉庫の費用を確認したい場合は、ぜひ当社までご相談ください。


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