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物流業界の課題とは?解決方法と物流アウトソーシングのメリットについて解説

2024.02.21
  • フルフィルメント

近年、インターネット通販の普及やECサイトの活性化が急激に加速しています。物流業界は私たちの生活にとってなくてはならない存在になりました。しかし、物流業界はさまざまな問題を抱えていて、中には早急に解決を迫られているものもあります。今回は、物流業界の課題や解決方法、物流アウトソーシングのメリットについて解説します。


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物流業界の現状について

記事の最初に、物流業界の現場を紹介します。店舗で購入できるものはインターネットでも購入できる時代に突入し、物流業界に大きな影響を与えています。

市場規模は拡大し続けている

物流業界の市場規模は、年々拡大を続けています。拡大に拍車がかかった背景には、コロナ禍でおうち時間が増え、自宅にいながら商品やサービスを求める顧客が急増したこともあるでしょう。
それに伴い多くの企業でECサイトが普及しました。BtoC間の需要はもちろん、BtoBの物流も市場が戻りつつあり、物流業界の市場規模は今後も拡大すると予想されています。

コロナ禍・巣ごもりが関係している

コロナ禍で注文が増えた商品は、従来から人気のあるアパレルや家電製品だけではありません。例えば、日用品や食事の配達などがあげられます。
インターネットを通じた注文は気軽に行えるため、物流への負担は大きくなっています。増えすぎた注文がトラブルにつながるケースも少なくありません。

物流業界の課題4選

現在、物流業界には主に4つの課題があります。それぞれの課題について詳しく把握して、物流業界の問題や今後の展望を考えていきましょう。

2024年問題とそれに伴う人手不足

2024年問題は、2024年4月以降働き方改革関連法によって、配送ドライバーの働く時間の管理が厳しくなる問題です。ドライバーの時間外労働の上限が960時間以内に制限され、これまで通りの運用ができなくなります。

時間外労働が制限されると、ドライバーの収入が減ります。その結果、離職者の増加が懸念されています。
物流会社からすると、ドライバー1人当たりの労働時間が減るため、ドライバー数を増やす必要が出てきます。物流業界では、すでに人手が足りていません。

人手不足が続けば、物流の質が落ちる恐れがあります。

ドライバーの負担が増えている

ECサイトの普及によりドライバーの負担が増えています。配送する商品の数は多くても、顧客1人あたりの注文数は少なく、小口配達が主となります。小口注文の件数が多いと、ドライバーは何十件も配達をしなければいけません。また、顧客の留守による再配達で手間が増えるケースも多く見られます。

ユーザーにとっては便利なサービスにより、物流企業側の負担は大きくなります。

燃料が高騰している

近年、世界情勢の影響を受けて、燃料費の高騰が続いています。物流業界にとって燃料費の高騰は大きな痛手です。

燃料費が上がっても、配送費は据え置きにしている企業がほとんどです。「他者との競争に勝つため、配送費をあげるわけにはいかない」という気持ちが働き、燃料費が収益を圧迫している企業が増えています。これは、特に運送業にとって大きな問題です。

過酷な労働環境

翌日配達や送料無料など、ユーザーにとって便利なサービスが多く存在します。

しかし、これらのサービスが原因で現場の環境が悪化しています。サービスが原因で注文量が増え、配達量が増えるためです。

また、翌日配送を叶える目的で、配達員が無理をして配達することも考えられます。

物流業界の課題に関して国が進める課題解決方法とは

物流業界の課題に対応するために、国土交通省はさまざまな解決策を発表しています。ここからは、物流業務の効率化を目指して進められている3つの施策を紹介します。

輸送網を集約する

製品の保管や流通、仕分け作業を1つの場所に集約する施設の設立が進められています。

倉庫の確保や梱包作業・仕分け作業は時間がかかる作業です。複数の業者で協力すれば、より速く作業が進むでしょう。
施設を配達の中心地に作り、配送の手間を集約すると、ドライバーの負担も減らせます。また、梱包資材の削減や燃料費の削減にもつながります。

モーダルシフト

モーダルシフトとは、トラック輸送の代わりに他の輸送方法を検討するような考え方です。トラックと他の輸送手段を組み合わせることもあります。

長距離移動であれば、船舶での運搬や鉄道での移動を視野に入れましょう。人件費の削減だけでなくCO2削減にもつながります。

ただし、モーダルシフトを進めるには、各鉄道や船舶、また同業他社との協力が必要です。規模の大きな計画になる可能性が高いといえます。

配送を共同化する

複数の物流業者が共同で配送を進めるという方法も考えられています。

これまでは、配送業者が別々で商品を届けていました。そのため、1日に何度も同じエリアを訪れることもありました。配送業者で配達エリアを分ければ、効率よく配達できるようになるでしょう。

物流企業が自社でできる問題解決方法

物流業者が自社内でできる、課題の解決方法を解説します。他業者との協力が難しい場合は、ここで紹介するの方法を検討しましょう。

物流アウトソーシングを活用する

物流アウトソーシングとは、物流に関する業務の一部・または全てを外部に委託し、自社社員の負担を減らすことです。

物流アウトソーシングに委託をすると、面倒な配送業務から解放されます。自社社員の負担が減り、人員に余裕が生まれるでしょう。本来力を入れたい業務に人員を回せます。

また、委託先のスタッフは業務に慣れているため、一定の品質を保ちつつ、配送の業務を行います。注文を受けてから配達するまでのスピードアップも狙えます。

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物流システムを見直す

現状、手間や時間がかかっている業務を見直し、物流システムのデジタル化や自動化を進めることも効果的な施策です。

物流業者は、会社によってデジタル化の進み具合が異なります。手作業で行っている作業も多く、それらに時間を取られている会社も多いでしょう。

在庫管理や最終チェックなど、手作業の業務をデジタル化すれば、人為的なミスが減り作業員の負担も抑えられます。また、デジタル化により、蓄積されるデータの分析や今後の改善案なども進みます。

物流の拠点を見直す

現在、物流拠点になっている場所が、企業にとって本当に最善の場所なのかを分析しましょう。

見直す基準としては、「拠点は出荷が多い場所の近くか」「仕入れ先に近いか」などがあげられます。より利益が生まれるような見直しをすれば、多くの利益が望めるだけでなく、業務効率の向上も狙えるでしょう。

また、物流拠点を分散させて、一部を物流アウトソーシングに委託する方法もおすすめです。

物流ロボット・AIを活用して業務の効率化を目指す

物流に関する作業で、ロボットやAIに任せられる作業がないかを探しましょう。

物流ロボットには、自動梱包機や自動封函機などがあります。手作業だと時間がかかりミスが起こりやすい作業も、物流ロボットにより素早く正確に進められます。AIによる分析や改善、ドローンの活用など、自社製品に合わせて活用できるものを導入しましょう。

物流アウトソーシングのメリット

物流のアウトソーシングによるメリットを紹介します。社員の負担を減らすことで、業務の効率化が進み、他の業務に専念できる環境が作られます。

業務の効率化と品質の向上

物流アウトソーシングで手間がかかる作業を委託すると、業務を効率化できます。これまでは自社社員が物流の業務を補っていた部分を専門のスタッフが代行します。慣れたスタッフにより、作業スピードと効率が上がるでしょう。

実績のある業者であれば、物流業務の品質を一定に保ちつつ、繁忙期にも対応が可能です。時期により発送量に波がある企業には特におすすめです。

また、品質の維持や迅速な対応は顧客満足度の向上にもつながります。

自社社員がコア業務に専念できる

業務をアウトソーシングすることで、それまで作業を担当していた自社社員が他の業務に注力できます。

人手不足の部署や、業績を伸ばしたい部署へと人員を回せます。配達ドライバーの人数を増やすこともできるでしょう。

自社社員がコア業務に専念できる点も、物流アウトソーシングのメリットです。

物流アウトソーシングの成功例

記事の最後に、物流アウトソーシングによる成功例を紹介します。

とある輸入雑貨の小売店では、海外から輸入した雑貨を保管する倉庫の移転を考えていました。店舗数が拡大して在庫数が増えたため、さらに広い倉庫と、輸入からウェブシステムによる発注・在庫管理システムの導入など一貫して委託できる業者を探していました。

物流アウトソーシングを活用し、海外から輸入した雑貨のデバン作業・入出庫・配送手配・ラベル貼付作業など全てを委託することで、出荷業務を効率化しました。

アウトソーシング後は、現状の問題点の分析による改善策の提案が行われています。

物流課題を分析して課題解決を目指そう

インターネット通販やECサイトの台頭により、さまざまな物流問題が生じています。物流問題は、企業に関わる一人ひとりが問題解決に向けて動く必要があります。
社員が少ない企業は、自社内でできる解決方法が少ないため、物流アウトソーシングの活用をおすすめします。自社社員の負担を減らして、業務の効率化を図りましょう。


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